今年の夏に最終巻「了」(おわりの)が出ました。
このシリーズも随分と長いものになりましたね。ページを開くと懐かしい顔ぶれに今までの内容が頭を駆け巡って震えました。
御行の、先生に対する想いの強さに、打ちのめされた…。ほんとうにすごかった…。
読み終わってからというもの仕事中にお思い出しては涙ぐむという情緒不安定な日々を過ごしているうちに今度は
『狐花』が刊行され、歌舞伎を観劇し、洲齋の辛すぎる運命に悲しくなっちゃって…。
そして鵼のラストの方を読んでまた寂しくなってしまって。
未来で秋彦が仲間たちとわちゃわちゃ騒いで笑ってる未来がある事実が救いだ。
ドラマ版巷説
まだ10代の頃、わうわうに加入している先生からVHSにダビングしたものを借りた記憶があるのですが
どうやらその最終話で洲齋が登場したとのことで、もう全く覚えていなくて、気になったので
手に入れましたDVD BOX。(大人になったな、自分)
たしかに「了」の元になったお話だった!すごーい。こんな昔の設定を書き起こしたのか。
文章は平気なのですが、映像になると途端に生々しくなって薄めで見る羽目に。こんなに気持ち悪かったかな?
思えばアニメ版もドラマ(堤監督版)も気持ち悪かったですね。笑えるし、好きなシーンも多いんですけど。
なんだかんだ堤版ドラマも見直して、コミカライズも読みました。
京極作品のメディア化はどれも原作に比べると随分と設定自体に改変が入っているけれど、それはそれ、これはこれ。
楽しんだもん勝ちです。
シリーズ読み直し中
年表が載っているムック本を片手に再読中です。涙が止まらない。どうにかしてほしい。
「遠」(とおくの)で鴉が言った「生きるのは哀しいし、辛いけど、少しだけ面白い」がね、救いです。